先日 所属している「かるた会」(百人一首クラブ) の会長と、映画「ちはやふる -結び- 」を鑑賞した。
↓「かるた会」についての詳細は こちら。
私は普段 TV, 映画, 漫画等をほとんど見ない非国民なので、個人的に「ちはやふる」を観たのは人生初。加えて「広島」且つ「レイトショー」の映画鑑賞体験も人生初だった。もう歳も歳なので「映画中に睡眠を取る気しかしない」と、謎 (?) の覚悟をしていたが、結局 大きな音と光で一睡も出来なかった (笑)。
かるた会入会に当たり、私は「ちはやふる」の影響は一切受けておらず、「小学生の時に百人一首を少しやっていたから」という安直な動機でかるた会に入会した。しかし 会長曰く、現在の競技かるた界隈では「ちはやふる」の影響で百人一首に興味を持つ若者が急増しており、かるた協会最高ランクの有段者も ここ数年で4倍に増えたそう。
つまり、私は競技かるた界隈では「ちはやふる」知らずの異端児 (若しくは非国民) という訳である。
映画の感想を簡単にまとめると、、、
「広瀬すずちゃん可愛い」。。。
以上!!
…という 小並感 *1 はさておき (笑)、作品中の競技かるたの試合における描写は、スポーツ系部活の青春映画のそれ宛ら。映画ならではのオーバー過ぎるシーン *2 があったので、映画で描写された 競技かるたにおける試合風景と、自分の競技かるたにおけるスタイルを比較してみる。私の競技かるたにおけるスタイルが 素振り (…というか払い) を面倒くさがる辺り、あまりにも省エネスタイル過ぎる (笑)。その為、まだまだ自分は払いの出来ないヘッポコやなあと痛感せざるを得なかった。
映画鑑賞後は 飲酒した訳では無かったのに、会長と夜中の1時過ぎまで かるたに関する徒然話で盛り上がった。
私は まだ百首全て覚えきれていないが (笑)、最近 百人一首を覚える中で「得意札」「推し札」を発見した。
前者の「得意札」とは、決まり字が詠まれただけで、すぐに手が出せる札 (実際に自分の持ち札に出来るかどうかは別) のことである。
具体的には、、、
・ちはやぶる かみよもきかず たつたがは からくれなゐに みつくくるとは
…「ちはやふる」は言わずもがな。
・めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに くもかくれにし よはのつきかな
…1字決まり句。この句は 自分の名前の一部が入っている親近感と「紫式部が詠んだ句」という分かりやすい理由で、勝手に得意札としている。
後者の「推し札」とは、その句の意味を知って 個人的に面白いと思ったり、言葉遊びの要素があったりする札のことである。(と、私は勝手に解釈している)
例えば、、、
・あらしふく みむろのやまの もみぢばは たつたのかはの にしきなりけり
…御室山の紅葉場に嵐が吹き、散った紅葉が竜田川の錦となって美しく映えている様を31音で表した句。映像が浮かび上がる感じが良い◎。
今で言うところの「インスタ映え」か…?
・みかきもり ゑじのたくひの よるはもえ ひるはきえつつ ものをこそおもへ
…衛士の焚火が「夜は燃えて」「昼は消える」という 言葉遊びのコントラスト (対比) に、作り手のセンスの良さを感じる。
・せをはやみ いはにせかるる たきがはの われてもすゑに あはむとそおもふ
…1字決まり句。「別れても またいつか会えると信じている」という、シンプルな思いを31音で表した句。
百人一首、、、奥が深い。。。